肩甲骨と上腕骨（腕の骨）を繋いでいる４つのローテーターカフ（腱板）のうち棘上筋、棘下筋のいずれかが損傷することでおこります。

腕を上げるという動作は、肩の盛り上がりを作る三角筋とローテーターカフが担っているため腕を上げる動作に痛みを伴うようになり、水平に保つことが出来るものの上方から下方に押されると保てなくなります。

原因は、若年層ではスポーツなどでのオーバーユース（使いすぎ）によるものが多く、高齢者では経年劣化やによるものが多くなります。その他にも転倒で肩をぶつけたり手をついた衝撃で損傷することがあります。

整形外科では、初期は保存療法が選択されステロイドの関節注射などを使用して炎症を抑え痛みを緩和します。長く痛みが抜けない場合や日常生活に強く支障が出る際には手術療法が検討されます。

当院では腱板損傷の症状は身体のバランスの乱れが原因の１つとしてあると考えております。

治療の第一段階としてまずは身体のバランスの修正を行います。

身体のバランスは４つのタイプに分かれます。
1. 右に傾いて、上半身・下半身共に右に捻じれている。
2. 右に傾いて、上半身は左に下半身は右に捻じれている。
この場合は右脚荷重になっています。

3. 左に傾いて、上半身・下半身共に左に捻じれている。
4. 左に傾いて、上半身は右に下半身は左に捻じれている。
この場合は左脚荷重になっています。

バランスを修正すると今まで機能していなかった筋肉が働いてくれるようになり、動きが悪くなっていた関節も動くようになります。

それと同時に神経の伝達やホルモンの働き、血流も正常化していきます。

状態によってはテーピングやサポーターなどでサポートして、より早く改善するようにしております。

また、２つ目の原因として内臓の肩代わり(内臓が疲れたり、障害を受けた時にひどい状態になる前に他の部分に痛みや違和感などの症状を出して黄色信号を出している状態)が起きている方は、
東洋医学的に関節や軟骨は肝・胆、骨は腎・膀胱、筋肉は脾・胃、腱は心・小腸が深く関係しており、そこへのアプローチを刺さない鍼や７色のテープで行っていきます。

症状によっては、痛みが出ている場所や痛みが出る動きによってどの内臓の肩代わりが起こっているのか判別できるのでそちらへの処置を行います。